こんにちは。静岡市葵区呉服町の矯正歯科、ブライフ矯正歯科・院長の平塚です。
お子様の矯正治療を受けさせるべきかどうかを迷われている親御さんも多いかと思います。
そんな場合は、まず矯正歯科医院を受診して治療が必要かどうかのご相談をしていただくのが1番良いのですが、
いきなり歯科医院に行くのは敷居が高そう!といった方もいらっしゃるかと思いますので、今回は小児矯正において治療が必要なケースについて解説していきたいと思います。
お子様が該当する場合は矯正歯科医院を受診するようにしましょう。
1. 前歯が生え変わったが、重なったり捻れたりしていて隙間がない
叢生(そうせい)と呼ばれる歯並びの状態です。
歯の大きさと顎の大きさのバランスが取れていないことに原因があります。
そのままの状態でいると、虫歯になりやすいばかりか、将来的に歯並びを治す際に永久歯の抜歯が必要になってしまう可能性が高い状態です。
小児矯正では、歯の大きさに合わせて顎を大きくすることができますので、将来的に抜歯になってしまうリスクを減らすことができます。
顎の成長が終了してしまうと、顎を大きくすることはできなくなってしまいますので、気づいた時点で早めに相談するようにしましょう。
▽関連ブログ→不正咬合〜叢生について〜
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2. 上の前歯よりも下の前歯が前に出ている
反対咬合(はんたいこうごう)と呼ばれる歯並びの状態です。受け口とも呼ばれます。
様々な歯並びの症状の中でも、この反対咬合はなるべく早期に改善した方が良いとされています。
その理由としては、成長に伴い反対咬合がより重度になってしまい、最終的には顎の骨の手術をしなければ治らなくなってしまう場合もあるからです。
前歯が乳歯の段階でも、前歯が永久歯に生え変わった段階でも、反対咬合だと気づいたり健診などで指摘されたら矯正専門の歯科医院にご相談しましょう。
▽関連ブログ→不正咬合〜反対咬合について〜
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3. 出っ歯である(上の前歯が下の前歯よりも3mm以上前に出ている)
上顎前突(じょうがくぜんとつ)と呼ばれる歯並びの状態です。出っ歯とも呼ばれます。
出っ歯の原因としては、
①骨に原因がある(上顎が大きい、下顎が小さい)
②歯に原因がある(上の歯が前方にずれている)
の2つが考えられます。いずれの状況であっても、そのままの状態でいると将来いざ矯正治療をしようと思うと、永久歯を抜くことになる可能性が高いと言えます。
指しゃぶりなどの癖が影響していることも多いため注意しましょう。
また、骨に原因がある場合、成長期の間にしか骨のバランスは整えることはできませんので早めの治療をオススメします。
ただし、骨なのか歯なのか、もしくはその両者なのか、原因を突き止めるためにはレントゲン写真を分析しなければなりません。親御さんの目ではなかなか判断できないと思いますので、出っ歯であることに気づいたら矯正専門の歯科医院にご相談しましょう。
▽関連ブログ→不正咬合〜上顎前突について〜
4. 上下の前歯がかぶさっていない
開咬(かいこう)と呼ばれる歯並びの状態です。
カチンと上下の歯を噛み合わせた時に、前歯が届いていないのが特徴です。
この状態ですと、前歯で食べ物を噛み切ることができないだけでなく、主に「さ行」を中心とした正しい発音ができません。
この開咬の原因のほとんどが舌の癖によるもので、舌突出癖や異常嚥下癖と呼ばれます。
舌は筋肉の塊ですので、正しい舌の動かし方が習得できていないと、このように歯並びにも影響します。
そのため、開咬に対しては、歯並びの治療だけではなく舌の正しい動かし方を習得するためのトレーニングを並行して行う必要があります。
このトレーニングをMFTと呼びます。
前歯が当たっておらず、お食事のペースが遅い、滑舌が悪い、などお気付きの場合はお早めの受診をオススメします。
▽関連ブログ→不正咬合〜開咬について〜
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