こんにちは。静岡市葵区呉服町の矯正歯科、ブライフ矯正歯科・院長の平塚です。
今回は、矯正治療においてよく使用される装置の一つであるヘッドギアについて解説したいと思います。
ヘッドギアとはどんな装置か
上顎の6歳臼歯にバンドと呼ばれる金属の輪っかを装着し、そのバンドの外側にはチューブが溶接されています。(バンドは取り外しできません)
そこに、フェイスボウと呼ばれる装置を差し込みます。(フェイスボウは取り外せます)
次に、フェイスボウの外側(アウターボウ)に、首から回したゴムのバンドか、頭に被った帽子から伸びたゴムを引っ掛けます。
そうすることで、上顎の6歳臼歯に対して後方へ引っ張る力をかけます。
外に見えてしまう装置になりますので、使用は基本的に自宅にいるときのみになります。
伝わりましたか??笑
言葉で伝える限界を感じております。。。
ヘッドギアの目的・効果
さて、このヘッドギア、どんな時に用いるのでしょうか。
まず、成人矯正の場合、特に抜歯を伴う場合で大きく前歯を後方に引っ込める必要がある場合に用います。大きく前歯を引っ込める際に、奥歯が少しでも前歯の方へ近づいてきてしまうと、前歯が引っ込み切らないため奥歯を押さえておく効果を期待します。現在では、歯科矯正用アンカースクリューがヘッドギアの代わりとして広く用いられるようになっております。ただ、アンカースクリューは骨の成長が落ち着かないと定着しないので、若年者の成人矯正にはヘッドギアを使用します。
次に、小児矯正の場合ですが、奥歯の噛み合わせがずれてしまっいる場合、将来的な成人矯正の難易度が上がりますのであらかじめヘッドギアで奥歯の位置を修正することがあります。さらに、骨格的に上顎前突(出っ歯)の場合はこのヘッドギアを使用することにより上顎の成長を抑制する効果を期待します。
伝わってますかね??笑
まとめ
矯正治療でよく使用する装置の一つであるヘッドギアについて解説しました。
ヘッドギアは用途が様々で大変有用な装置です。
他にも矯正では様々な装置を使用しますので、また機会があればご紹介したいと思います。