こんにちは。静岡市葵区呉服町の矯正歯科、ブライフ矯正歯科・院長の平塚です。
矯正治療において、歯科矯正用アンカースクリューを使用することがあります。(アンカースクリューについての過去ブログはこちら)
今回は、アンカースクリュー設置後の注意点と、お手入れの方法について解説していきます。
①アンカースクリュー設置時
アンカースクリューは骨の中に入れていくため、術前に当然のことながら麻酔をします。
麻酔自体は、表面の粘膜が麻痺すれば問題がないので歯を抜く場合などと違いかなり少量で済みます。
しかし体調不良の場合は避けた方が良いでしょう。
さらに、アンカースクリューは一部は外に出ていて、大部分は骨の中に埋まる構造であるため、口の中の細菌が感染しやすい装置になります。
それゆえ、アンカースクリューを入れる当日は、入念に歯磨きをして口の中を清潔にしておきましょう。
②アンカースクリュー設置後
アンカースクリューは、設置時も設置後も痛みがほとんどないことが多いです。
しかし、中には強い痛みが出る場合がありますので、その場合は痛み止めを飲んだ上で、担当医に連絡しましょう。
特に問題がなければ、数週間でアンカースクリューは骨の中で安定します。
その間、アンカースクリューをむやみに触れることは避けるようにしましょう。
しかし、スクリュー周囲に汚れがついた状態が続いてしまうと、スクリューが脱落してしまうケースがありますのでお手入れが必要になります。
加えて口の中を清潔に保つよう留意してください。
③アンカースクリューのお手入れの方法
お手入れに使う道具は「タフトブラシ」が適しています。
柔らかめの毛のものを使用してください。
タフトブラシを使って、スクリューに付着した汚れを優しく磨くようにしてください。
その際は、歯磨き粉はつけないようにしましょう。歯磨き粉ではなく、うがい薬を少量つけて磨くとより清潔になります。
④アンカースクリュー除去後
アンカースクリューは矯正治療が終了する際に除去します。
スクリューが入っていた部分には小さな穴が開くことになりますが、その穴は数日以内に自然と閉じていきますので、縫うなどの処置は必要ありません。
傷跡が治ってくる数日間は、なるべく触らないようにしましょう。
まとめ
アンカースクリューがしっかりと骨に固定される数週間は特に口の中を清潔に保ち、スクリュー周囲は優しくお手入れしましょう。
多くの患者さんは、アンカースクリューに対して恐怖心を抱かれますが、決して危険なものではありませんし、痛みを伴うものでもありません。
歯並びを綺麗に治すための相棒として、矯正治療中は大切にしてあげてください。