こんにちは。静岡市葵区呉服町の矯正歯科、ブライフ矯正歯科・院長の平塚です。
治療例のご紹介です。
成人女性で、主訴は「ガタガタの前歯をきれいにしたい」とのことで治療を行いました。
初診時の状態では、上下顎の前歯がガタガタしており、やや出っ歯の傾向がありました。
また、一番奥の歯(真ん中から数えて7番目)の歯がうまく噛み合っていない状況でした。
これをscissors bite(シザースバイト、ハサミ状咬合)と言い、ハサミのように歯がすれ違ってしまっている状態を指します。「噛む」という機能が果たせないだけでなく、虫歯のリスクが非常に高い状態です。
一度このような位置に歯が生えてしまうと、自然に正常な位置に移動することはないため矯正治療が必要となります。
また、患者様は数ヶ月後に挙式を予定されていることから、インビザラインを使用して治療中の審美性も担保することとしました。
治療方針としましては、非抜歯でガタガタとシザースバイトの改善を図ることとしました。
主訴:前歯のがたつきと出っ歯が気になる
診断名:叢生
年齢:25歳
治療に用いた主な装置:マウスピース型矯正装置(インビザライン)
抜歯部位:非抜歯
期間:13ヶ月
費用:総額¥990,000(税込¥1,089,000)
リスク、副作用:歯磨きがわるい場合には、虫歯や歯肉炎が進行することがあります。 矯正治療中顎の関節に音がする、痛くなる、口が開きにくくなる、といったような症状が出ることがあります。 体質により金属アレルギーを引き起こす事があります。治療後、知覚過敏や痛みなどが出たり、吸収された骨が再生しなくなることがあります。歯肉が退縮して歯が長く見えたり、歯と歯の隙間が広くなったりすることがあります。
(未承認医薬機器の使用について)
当院で使用しているマウスピース型矯正装置(インビザライン)は米国アライン・テクノロジー社の製品であり、インビザライン・ジャパン社を介して入手しております。
インビザラインは海外の工場で製作されるため、日本の医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けていません。薬機法の対象外となるため、医薬品副作用被害者救済制度の対象とならない場合があります。日本国内にもマウスピース型矯正装置として薬機法の承認を受けている装置は存在します。
なお、インビザラインは1998年にFDA(米国食品医薬品局)により医療機器として認証を受けています。FDAは日本の厚生労働省に似た役割を持っている、食品や医薬品を取り締まる公的行政機関です。
マウスピース型矯正装置について、ご不明点がございましたらご相談ください。
治療期間は何と13ヶ月!!
ワイヤー矯正で同じような歯並びを治療することを想定すると2年はかかると思われますので、約半分の期間で治療を終えることができました。
実際の挙式の際には、表から見える範囲はほぼきれいになった状態で臨んでいただけたので我々も一安心でした。
また、インビザラインは矯正治療と並行してホワイトニングを行うことができますので、この患者様も挙式前に行なって頂いたことで歯の色も白くなり、より満足度が高かったのではないかと思います。
治療後は、前歯も奥歯もきれいに並び、物を噛み切りやすくなっただけではなく、スマイル時の口元も美しくなりましたね。
昨今、マウスピース矯正の詐欺事件をきっかけに、患者様から否定的な意見を耳にする機会もありますが、
どんな道具も使い方次第なんです。
我々は患者様の笑顔に会いたい、その一心で真摯に治療を行なっております。
歯並びでお困りの方は是非ご相談ください。