こんにちは。静岡市葵区呉服町の矯正歯科、ブライフ矯正歯科・院長の平塚です。
矯正治療を行うメリットは様々なところで解説されております。
見た目が良くなる。噛みやすくなる。歯が磨きやすくなる。などなど
では、矯正治療を行うデメリットとはなんでしょうか?
今回は矯正歯科を専門に行っている立場から、矯正治療におけるデメリットについて解説したいと思います。
費用がかかる。
これについては想定内かもしれませんが、一般的に矯正治療は保険が適用されないため、費用は高額になることが多いです。
小児の矯正治療で総額40〜50万円ほど、成人の矯正治療で総額90〜110万円ほどです。
しかし、正しい矯正治療を提供するために歯科医師は(少なくとも私は)莫大な時間と労力を費やして今に至りますので、適正な価格であるとも言えると思います。
弁護士の先生の相談費用等も同じようなことが言えるのではないでしょうか。
通院の負担がある。
矯正治療は、虫歯の治療などとは違い一般的に長期間を要します。
短くて1年程度、小児矯正から継続して成人矯正まで行うと5年程度かかることもあります。
その間、1〜3ヶ月に1度は通院していただくことになりますので、通院に要する負担は合計すると大きくなるかと思います。
治療中、痛みや違和感がある、場合がある。
小児矯正や、マウスピース矯正のインビザラインでは、痛みや違和感はほぼありません。
一方で、ワイヤー矯正では治療中歯が動く痛みや、ワイヤーが頬に当たって痛いなどのトラブルがあります。(過去のブログにてご紹介しています)
また、普段と比べて食事が取りづらかったり、歯磨きがしづらいということも起こります。
コツを掴めば問題にはなりませんが、慣れないうちは大変に感じるかもしれません。
歯根吸収や歯肉退縮のリスクがある。
歯を動かす治療を行う、成人矯正に関するリスクです。
まず歯根吸収についてですが、歯を動かすことにより、歯根(歯の根っこ)の先端部分が吸収して、少し短くなることがあります。
臨床上問題になることはほとんどありませんが、もともと歯根が短い方は注意が必要なのと、稀に大きく吸収する場合もあります。
ですので、矯正治療中は定期的にレントゲンを撮影して歯根の状態を確認する必要があります。
次に歯肉退縮についてですが、歯の周りの歯ぐきが下がってしまうことを指します。
もともと歯周病をお持ちの方や、重度の叢生(ガタガタ)の方は注意が必要です。
歯根吸収も、歯肉退縮も、歯に強い力をかけることがリスクのひとつであると言われていますので、極力弱い力で歯を動かしていく配慮が必要になります。
取り外しできる装置が面倒に感じる、場合がある。
小児矯正や、マウスピース矯正のインビザラインでは、装置を取り外すことができます。
これは、食事や歯磨きに影響がないと言うメリットを有する反面、デメリットであるとも言えます。
矯正装置を患者様自身で着脱していただく必要がありますので、面倒と感じる方もいらっしゃいます。
そういった場合は、固定式の装置をご提案させていただくこともあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はデメリットに焦点を当てて解説させていただきましたので、少し不安になってしまう方もいらっしゃるかと思いますが、
矯正治療は、そんなデメリットを蹴散らすくらいメリットがある治療(メリットにつについての過去ブログ)だと思っています。
治療が成功するようサポート体制も整っていますので、歯並びでお悩みの方は是非ご検討ください!