こんにちは。静岡市葵区呉服町の矯正歯科、ブライフ矯正歯科・院長の平塚です。
ところでみなさん、正しい舌の動かし方はできていますか?
正しい舌の動かし方?? 何が正しいかそもそもわからないんですけど!!
おそらくみなさんそう思うでしょう。それも当然です。教えてもらう機会はほぼありません。
多くの方は、教えてもらわなくても勝手にできるようになっています。
しかし、一部の方は正しい動かし方ができないまま大人になってしまうのです。
▽関連ブログ→正しい咀嚼、嚥下と歯並びの関係。間違っていると歯並びが悪くなってしまうかもしれません
歯医者さんや、歯科衛生士さんは正しい舌の動かし方を知っています。そして、患者さんを拝見した際に、舌の動かし方が正しくないと予想される場合は、確認をして必要あれば改善を促していきます。
では我々はどのようにして患者さんの舌の動きが正しいか正しくないかを判断しているのでしょうか?
- 話し方や唾液の飲み込み方を見て
- 歯並びを見て
大きく分けてこの二つです。
話し方や、唾液の飲み込み方を見て、むむっ?と思って口の中を拝見すると舌により悪い影響を受けた歯並びであることが多いです。
正しい舌の動かし方ができていない人の話し方・飲み込み方
話し方の特徴として、主に「サ行」「タ行」の発音の際に上下の前歯と前歯の間に舌が入り混んでしまいます。
例えば「サ」が英語の「th」の発音のようになっている方は要注意です。
本来、日本語の発音において、舌が前歯に接触することはありません。
また、飲み込み方についても同様のことが言え、唾液を飲み込んでいただいた瞬間に唇をめくってみると上下の前歯と前歯の間に舌が入り混んでしまう方がいらっしゃいます。
正しい嚥下において、舌が前歯に接触することはありませんので、唾液や食べ物・飲み物を飲み込んだ際に、舌が前歯に接触している方は要注意です。
もしそのような状況の場合、正しい舌の動かし方を習得するためにトレーニングをしていくことになります。
そのトレーニングを「MFT」と呼びます。
ただ、それまで何年間も、場合によっては何十年間もその舌の動かし方で生きてきたわけですから、それを変えるというのは容易なことではありません。
▽関連ブログ→MFTとは!?歯並びに大きく影響する舌の機能異常と改善方法について
正しい舌の動かし方ができていない人の歯並び
舌が前歯に接触してしまっていることにより、歯が舌に押されて動いてしまいます。
結果としてすきっ歯の状態になったり、開咬といって上下の歯を噛み合わせても前歯が当たらない噛み合わせになってしまいます。
▽関連ブログ→不正咬合〜開咬について〜
舌により乱れてしまった歯並びは、治しても後戻りしやすい
矯正治療を行えば、すきっ歯や開咬は治すことができます。
問題はその後です。せっかく治した歯並びを長期間保つことも重要なことで、専門的には「保定」と言います。
この保定の間、舌の癖が取りきれていないと、すきっ歯だった人はすきっ歯に、開咬だった人は開咬に徐々に戻ってしまい、矯正治療した意味がなくなってしまいます。
そのため、矯正治療を2年程度かけてゆっくり行い、その間に舌の正しい動かし方を習得するというのが必須になります。
そのためのサポートを、我々は全力でさせて頂きます!!
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