こんにちは。静岡市葵区呉服町の矯正歯科、ブライフ矯正歯科・院長の平塚です。
矯正治療をご希望の方の中で、鼻がよくつまってしまっている患者様がいらっしゃいます。
もちろん、症状や原因は様々ですが、基本的に治療可能な場合は耳鼻科への通院をおすすめしております。
その理由は、鼻がつまってしまっている状況が常態化してしまうと、口呼吸になってしまい、結果として健康を損ねかねないばかりか歯並びにも悪影響を及ぼしてしまうからです。
以前にこちらのブログで、「バクシネーターメカニズム」について解説しましたが、それと関連性があります。
▽過去ブログはこちら→バクシネーターメカニズムとは!?スペースさえあれば歯は勝手に並んでいく!?
どういうことか簡単にいうと、歯は、内側からは舌に、外側からは頬や唇に押され、その力のバランスが取れたところに並ぶようになっています。そのバランスが崩れると歯並びも乱れるというわけです。
つまり、お口がポカンと開いてしまっていると、外側から歯を抑える力が弱くなり、舌に押されて歯が前方に出てきてしまうのです。
また、鼻がつまっていると小児矯正の一部の治療が行えないこともあります。
例えば、バイオネーターやFKOといって、下顎の成長をコントロールするためのマウスピースがあるのですが、これらのマウスピースを装着している間は口での呼吸がしづらいため、鼻呼吸ができないと治療ができないことになります。
さらに、単に鼻づまりであるという認識でも、中には重度の蓄膿症である場合も考えられます。何れにしても、長期的に鼻づまりがあり、口呼吸が常態化してしまっている場合は、矯正治療を行うかどうかに関わらず、耳鼻科へ通院した方が良いことは言うまでもないでしょう。