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30代での矯正歯科治療は遅い?メリット・デメリットや後悔しないためのポイント

矯正歯科治療は、子どものころに行うものというイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。

しかし、近年では大人になってから矯正歯科治療を受ける方も増えています。

特に、30代は社会人として安定した生活を送る方が多く、時間的・経済的な余裕も出てきます。

しかし、「30代から矯正歯科治療を始めるのは遅いのではないか」と不安を感じている方も多いはずです。

この記事では、30代から始める矯正歯科治療のメリット・デメリットや後悔しないためのポイントについて詳しく解説します。

ブライフ歯科 院長 / 日本矯正歯科学会認定医 平塚 泰三(ひらつか たいぞう)

ブライフ矯正歯科 院長
平塚 泰三(ひらつか たいぞう)

東京医科歯科大学歯学部歯学科を卒業後、1年間の研修医を経て東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科顎顔面矯正学分野に入局。大学院を修了し歯学博士を取得。関東を中心に複数の歯科医院にて矯正担当医として勤務。2021年11月に静岡県静岡市にてブライフ矯正歯科を開業。正しい矯正歯科治療を適正な治療費で提供するように努めている。日本矯正歯科学会認定医。

矯正歯科治療は公的健康保険適用外の自費(自由)診療です。
一般的な治療期間:2年から3年、一般的な通院回数:20回~30回
矯正歯科治療の一般的なリスクと副作用:痛み ・口腔内不潔域の拡大と自浄作用の低下・歯根への影響(歯根の短小、歯の失活、歯肉退縮、歯根露出、失活歯の歯根破折)・顎関節症状・後戻り·加齢による変化・骨癒着

30代から矯正歯科治療を始めるのは遅い?

結論として、矯正歯科治療は基本的に何歳からでも始めることができます。

特に30代から治療を始める方は年齢分布的にも年々増加傾向にあります。

以下からは、30代から矯正歯科治療を始める場合に考えられることついて詳しく見ていきましょう。

矯正歯科治療に年齢制限はない

矯正歯科治療は何歳からでも始められる治療です。

年齢によって治療の効果が変わることはありますが、30代であっても治療の開始は決して遅すぎることはありません。

実際に、成人矯正は年々増加しており、多くの30〜40代の方が矯正歯科治療を受けています。

年齢が高くなると、骨の硬化や全身の代謝速度の低下が要因で治療期間が若干長くなることがありますが、それでも十分な効果が得られることが多いです。

金銭的余裕がでてきたら始めどき

30代になると、金銭的な余裕が出てくる方が多いはずです。

100万円前後の費用がかかる矯正歯科治療は、経済的な安定が得られる30代こそが治療を始めるタイミングとして最適ともいえるのです。

20代では支払いが難しかった高額な治療費も、30代になれば計画的に支払うことができるかもしれません。

矯正歯科治療は大きな投資ですが、30代ではキャリアが安定し、経済的にも余裕が出てくる時期です。

自分自身への投資として、歯並びを整えることは長期的に見ても価値があります。

金銭的な準備が整った今こそ、矯正歯科治療を始める良い機会です。

これからの健康のための自己投資

30代からの矯正歯科治療は、これからの健康のための重要な自己投資です。

歯並びが改善されることで、虫歯や歯周病のリスクが減少し、口腔内の健康を維持することができます。

また、噛み合わせの改善により、顎関節症や消化不良といった問題も防ぐことにつながります。

加えて、歯ならびにコンプレックスを持っている方にとっては、矯正治療後の人生を明るく豊かに過ごすことができるでしょう。

これからの人生をより健康に過ごすための重要な足がかりとして、矯正歯科治療を始めることを考えてみてください。

30代からの矯正歯科治療でよくある後悔

30代の方が矯正歯科治療を始めてから「もっと早く始めておけばよかった」といった後悔をするケースがあります。

ここからは、治療を受ける前に知っておきたい、30代からの矯正歯科治療でよくある後悔について紹介します。

もっと早く治療を開始すれば良かった

多くの方が30代で矯正歯科治療を始めた後に感じる後悔は「もっと早く治療を開始すれば良かった」ということです。

治療を早く始めれば、それだけ早く効果を実感することができ、若いころから美しい歯並びを維持することができるというように考えるためです。

しかし、30代の今からでも十分に治療効果を得ることができるので、勇気を持って治療を始めるべきといえます。

重要なことは、今からでも行動を起こすことです。

過去を振り返って後悔するのではなく、未来に向けて前向きに治療を進めることが大切です。

治療を開始する前にもっと話を聞くべきだった

治療方法や期間、費用、治療中の生活について詳しく知っておくことで、安心して治療を進めることができます。

こうした情報収集の行動をせず、治療を開始するときに「もっと多くの情報を集めておけば良かった」と感じる方もいます。

矯正歯科治療で後悔しないためには、複数のクリニックでカウンセリングを受け、納得したうえで治療を始めることも大切です。

治療方法やメリット・デメリットを理解しておくことで、歯科医師に言われるがままではなく自ら主体的に治療に向き合えるようになります。

30代から矯正歯科治療を始めるメリット

30代から矯正歯科治療を始めることには多くのメリットがあります。

ここからは、30代からの治療で得られる主なメリットについて詳しく説明します。

虫歯や歯周病のリスクを減らせる

歯並びが整うと歯磨きがしやすくなり、虫歯や歯周病のリスクを減らせるのがメリットです。

歯と歯の間に隙間がなくなるため、食べ物が詰まりにくくなり、清潔な口腔環境を維持できます。

また、歯ブラシが全体に届きやすくなるので、隅々まできれいに磨けるようになります。

長年のコンプレックスを解消できる

歯並びが改善されると、笑顔に自信が持てるようになり、社交的な場面でも積極的に行動できるようになります。

たとえば、職場でのプレゼンテーションや会議で堂々と話すことができるでしょう。

美しい歯並びは、第一印象に直結します。

自然な笑顔を作れるようになれば自己肯定感が高まり、日常生活や仕事でのパフォーマンスも向上します。

健康な歯を保てる

歯並びが整うと、歯の噛み合わせが改善され、歯への負担が均等に分散されます。

これにより、歯がすり減ったり、割れたりするリスクが減少し、歯の寿命を延ばすことにつながります。

また、歯の摩耗や割れを防ぐことで、将来的な歯科治療費を抑えることも可能です。

噛み合わせが改善され、健康維持につながる

咀嚼機能が向上すれば、食べ物をしっかりと噛み砕き、消化器官に適切な状態で栄養を届けられるようになります。

このように矯正歯科治療で噛み合わせが改善されれば、消化器官への負担が軽減され、全身の健康維持にもつながるのです。

また、しっかりと噛むことで、満腹感を得やすくなり、食べ過ぎを防ぐこともできます。

健康な生活を送るために、噛み合わせの改善は重要です。

30代から矯正歯科治療を始めるデメリット

矯正歯科治療を始めるにあたって、30代だからこそ感じるデメリットもあります。

以下では、30代から矯正歯科治療を始める場合のデメリットについて詳しく見ていきましょう。

治療期間が長くなる傾向がある

30代からの矯正歯科治療は、10代〜20代のころに比べて治療期間が長くなる傾向があります。

理由として、成長期が完全に終わり骨が硬化しているため、歯の移動がゆっくりになるからです。

たとえば、20代では1~2年で済む治療が、30代では2~3年かかることがあります。

しかし、しっかりと計画を立てて治療を進めれば、効果を十分に得られます。

特に30代では、仕事や家庭のスケジュールに合わせて通院しなければならないため、計画的に治療を進めることが重要です。

痛みが伴う

矯正歯科治療には一定の痛みが伴います。

特に治療開始直後や装置の調整後には、歯や顎に違和感や痛みが起こることが多いです。

たとえば、ワイヤーの調整を行なった後に数日間痛みが続くことがあります。

ただし、痛みは徐々に慣れていくことが多く、クリニックから処方される痛み止めを使うことで対処できます。

また、マウスピース矯正であれば痛みがほぼないため、仕事などへの影響もほぼないと言えます。

適切なケアと歯科医師のサポートを受けながら、痛みを管理していくことが重要です。

定期的な通院が必要になる

治療期間中は、ワイヤー矯正の場合装置の調整や進捗の確認をするために月に1回程度の通院が必要です。

一方で、マウスピース矯正の場合は3〜6ヶ月に1度程度の通院なので、通院の負担はワイヤー矯正と比較して軽減されます。

特に、お仕事が忙しい30代の方は、通院が負担に感じることもあるかもしれません。

仕事や家庭の予定に合わせて計画的にスケジュールを組み、無理なく通院を続けることが大切です。

30代の矯正歯科治療の費用相場

30代の矯正歯科治療の費用は、治療方法やクリニックによって異なります。

一般的な費用相場は、以下の通りです。

治療方法 費用
全体矯正 70~120万円程度
部分矯正 30~70万円程度
マウスピース矯正 60~120万円程度

矯正歯科治療の費用は高額ですが、こうした投資は長期的に見て価値があります。

歯の健康を維持し、美しい笑顔を手に入れるための費用として、慎重に検討することが重要です。

30代からの矯正歯科治療にかかる期間

30代からの矯正歯科治療の期間は、治療方法や個々の状態によって異なります。

一般的な期間の目安は、以下の通りです。

治療方法 費用
全体矯正 1~3年程度
部分矯正 6ヶ月~1年半程度
マウスピース矯正 1~3年程度

全体矯正の場合、歯全体のバランスを整えるために時間がかかりますが、部分矯正は特定の歯の部分的な問題を解決するため、比較的短期間で済むことが多いです。

治療を始める前に歯科医師としっかりと相談し、自分に合った治療プランを立てましょう。

30代からの矯正歯科治療で後悔しないためのポイント

矯正歯科治療で後悔しないために事前に治療のポイントを押さえておきましょう。

ここからは、治療を受ける前に知っておきたいポイントについて解説します。

不安・疑問点は事前に相談する

矯正歯科治療を始める前に、不安や疑問点があれば事前に医師としっかり相談しましょう。

治療方法や期間、費用についてよくわからないことや不安があれば、詳しく説明を受けることが大切です。

事前に不安や疑問点を解消しておくことで、安心して治療に臨むことができます。

信頼できる歯科医師を選ぶ

矯正歯科治療は長期間にわたるため、信頼できる歯科医師を選ぶことが重要です。

口コミや評判、ホームページを参考に、矯正治療の経験豊富な歯科医師を見つけましょう。
信頼できる歯科医師を選ぶことで、安心して治療を任せることができます。

日本矯正歯科学会の認定医であると、治療の技術が一定レベル以上であると言えます。

また、歯科医師との信頼関係が築けると、治療中の不安や疑問も気軽に訊けて解消しやすくなります。

モチベーションを保つようにする

矯正歯科治療は長期戦です。

「面倒だから行きたくない」「忙しいし、来月にしよう」と、治療を後回しにすると、その分治療期間が伸びてしまいます。

モチベーションを保つために治療の進捗を記録したり、目標を設定したりすることが効果的です。

定期的に「目に見える変化」を実感することで、治療を続ける意欲が高まります。

後悔しないために!理想の歯並びを手に入れよう

この記事では、30代からの矯正歯科治療について解説しました。

矯正歯科治療は年齢による制限がなく、30代からでも十分に効果を得ることができます。

治療を始めることで虫歯や歯周病のリスクを減らし、健康な歯を保つことが可能です。

静岡で矯正歯科治療を行っているブライフ矯正歯科では、一人ひとりに最適な治療プランを提供しています。

治療期間や費用、メリット・デメリットについてもお伝えするので、後悔のないように矯正歯科治療を進められます。

信頼できる歯科医師と相談しながら、理想の歯並びを手に入れましょう。

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