高校生から矯正歯科治療を行うのは遅くない！メリットや装置の種類、費用を解説

「歯並びが気になって笑顔に自信が持てない…」という悩みを抱えている高校生もいるのではないでしょうか。

なかには「もう高校生だし、今から矯正を始めるのは遅いのではないか」と諦めている方もいるかもしれません。

しかし、高校生から始める矯正歯科治療には、大人にはないメリットが多いです。高校生ならではの特徴を活かして、より効果的な治療が期待できるケースも少なくありません。

この記事では、高校生のうちに矯正歯科治療をするメリットや治療の種類、費用など、気になる疑問を詳しく解説します。

矯正歯科治療は公的健康保険適用外の自費（自由）診療です。
一般的な治療期間：2年から3年、一般的な通院回数：20回～30回
矯正歯科治療の一般的なリスクと副作用：痛み ・口腔内不潔域の拡大と自浄作用の低下・歯根への影響（歯根の短小、歯の失活、歯肉退縮、歯根露出、失活歯の歯根破折）・顎関節症状・後戻り·加齢による変化・骨癒着

高校生から矯正歯科治療をするのは遅くない！

高校生からの矯正歯科治療は遅すぎるということはなく、むしろ適したタイミングといえます。

幼少期や小学生の間に矯正歯科治療が推奨される場合もありますが、高校生だからこそ得られる利点もあります。

なぜなら、高校生の時期は顎の成長がほぼ完了して永久歯も生えそろっているため、治療後の歯並びの変化を予測しやすく、効果的な治療計画を立てることが可能であるためです。

また、乳幼児とは異なり、治療の必要性を自分で理解して主体的に取り組めるため、矯正歯科治療に対するモチベーションが高く保てるでしょう。

高校生で矯正歯科治療に興味を持った際には、「遅いのではないか」と諦めず、まずは矯正歯科への相談がおすすめです。

高校生のうちに矯正歯科治療を行うメリット

矯正歯科治療は大人になってからでもできますが、高校生のうちに行うことで、多くのメリットがあります。

高校生の時期に矯正歯科治療を行うメリットについて紹介します。

大人よりも短期間で治療が完了することが多い

高校生のうちに矯正歯科治療を始めるメリットは、大人よりも短期間で治療が完了する可能性が高いことです。

高校生の時期は、顎の骨格の成長がほぼ完了しているものの、骨の代謝が活発です。

歯を支える歯周組織が柔らかく、歯の移動がスムーズに進む傾向があるため、高校生での矯正歯科治療は短期間で完了することが期待できます。

勉強や部活動で忙しく、瞬く間に過ぎる３年間を過ごす高校生にとって、短期間で治療を完了させられるのは大きなメリットです。

通院の回数が減り、結果的に治療費を抑えやすくなるのも、保護者にとってもうれしいポイントです。

高校生のうちに矯正歯科治療を始めることで、効率的に治療を進めることができるでしょう。

口内環境が改善する

高校生のうちに矯正歯科治療を始めることで、口内環境を改善し、虫歯や歯周病のリスクを減らせるメリットがあります。

なぜなら、歯並びが悪いと汚れが溜まりやすくなり、虫歯や歯周病になりやすいためです。

特に高校生の時期は学業に集中したい重要な時期であるため、歯のトラブルによるストレスを避けることが大切です。

たとえば「叢生（そうせい）」と呼ばれる歯が重なり合った状態では、歯間に汚れが溜まりやすく、適切なブラッシングが難しくなり、虫歯になる可能性があります。

高校生のうちに矯正歯科治療を始めることで、噛み合わせが整い、歯磨きがしやすくなるため、虫歯や歯周病を予防できます。

適切なケアを長く続けられる環境を整えられれば、健康的で快適な生活の維持をサポートできるでしょう。

高校生での矯正歯科治療は、口内環境を整えるだけでなく、将来の大きなトラブルを防ぐ効果があります。

早いうちにコンプレックスを解消できる

高校生のうちに矯正歯科治療を行うことで、歯並びに対するコンプレックスを早期に解消することが可能です。

高校生の時期は、外見への関心が高まる時期であり、その分コンプレックスを多く感じる時期でもあります。

たとえば、歯並びに自信がないと、人前で笑うことや話すことに抵抗を感じるようになり、消極的な性格になってしまう可能性があります。

また、歯並びの悪さが原因で噛み合わせが不良になり、発音や滑舌にも影響を及ぼす場合も少なくありません。

外見に自信を持つことは、学業や部活動、人間関係にも良い影響を与え、充実した思春期を過ごすための重要な要素です。

高校生のうちに矯正歯科治療を行い、歯並びに対するコンプレックスを解消することで、自信を持ち積極的な行動ができるようになるメリットがあります。

また、その後に控える成人式という大きなイベントの際にも、良い歯並びで写真を残せることは大きなメリットではないでしょうか。

高校生の矯正歯科治療で使う装置の種類

高校生の矯正歯科治療の方法は、マウスピース矯正とワイヤー矯正があり、大人と同じ方法を用います。

それぞれの治療方法について、特徴を詳しく見ていきましょう。

ワイヤー表側矯正

ワイヤー表側矯正は、歯の表側にブラケットとワイヤーを装着して歯を移動させる矯正方法です。

最も歴史があり、多様な歯並びに対応できるため、多くの方に適しています。

丈夫な金属製のブラケットを用いることで、耐久性も高く、矯正装置が壊れにくい特徴があります。

また、費用面でも比較的リーズナブルで、ほかの矯正方法と比べてコストパフォーマンスが良いとされています。

一方でデメリットは、矯正装置が目立ってしまう点です。

思春期の外見を気にする時期に、矯正装置をつけることの抵抗がある高校生も少なくありません。

しかし最近では、透明なブラケットや歯の色に合わせた白いワイヤーなど、目立ちにくいものも作られているため、患者様の選択肢は広がっています。

ブライフ矯正歯科では、治療中の見た目にも配慮した装置を提供しています。

目立つ部分に金属製のブラケットは使用せず、自然な見た目を大切にした治療を実施。

ご用意している矯正装置は、以下の2種類です。

・プラスチックブラケットとシルバーワイヤーの組み合わせ
・セラミックブラケットとホワイトワイヤーの組み合わせ

治療内容について気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

ワイヤー裏側矯正

ワイヤー裏側矯正は、歯の裏側にブラケットとワイヤーを装着して歯を移動させる矯正方法です。

他人から矯正装置が見えにくく、人目を気にせずに治療を進められる点が大きな魅力といえます。

周囲に矯正していることを知られたくない高校生の方には特におすすめの治療方法です。

一方でデメリットは、ワイヤー表側矯正に比べて高い技術力を要するため、治療費が高額になる点です。

また、裏側に装置をつけるため歯を移動できる範囲が狭まり、治療期間が長くなるケースがあることも事前に理解しておきましょう。

ワイヤー裏側矯正は、ワイヤー表側矯正よりも費用がかかりますが、目立たない矯正歯科治療を望む方にとっておすすめの治療方法です。

※当院では裏側のワイヤー矯正は現在取り扱っておりません

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明なプラスチック製のマウスピースを使用する矯正方法です。

1～2週間ごとに新しいものに交換し、少しずつ歯を理想的な位置へ移動させていきます。

装置が透明であるため、目立ちにくいのが特徴です。

また、一時的に外すことができるため、歯磨きがしやすく、食事や運動などの際に支障が出にくい点がメリットです。

痛みもほとんどないのも選ばれる理由の一つです。

ただし、マウスピース矯正は1日20時間以上装着しなければならず、装着時間を守らないと効果が出にくいため注意が必要です。

マウスピースを外した状態が長くならないよう、自己管理が欠かせません。

審美性を保ちながら、運動や演奏などさまざまなシーンで快適に矯正歯科治療を望む方におすすめの治療方法です。

矯正歯科治療の費用

矯正歯科治療にかかる費用は矯正歯科や装置の種類によって異なります。

ブライフ矯正歯科では、以下の通り料金の設定をしております。

歯並びによって適切な治療方法が異なりますので、具体的な費用は矯正歯科に相談し、見積もりを受けましょう。

高校生の矯正歯科治療にかかる期間

高校生の矯正歯科治療にかかる期間は、矯正装置の種類や歯並びの状態、年齢などさまざまな状況によって異なりますが、一般的には1～3年程度が目安です。

特に高校生の場合、骨の柔軟性が残っているため歯の移動がスムーズに進むことが多く、治療期間が比較的短縮される傾向にあります。

たとえば、ワイヤー表側矯正では複雑な症例にもしっかり対応でき、平均的な治療期間は2～3年程度です。

マウスピース矯正は軽度から中等度の症例に向いており、平均的な治療期間は1～2年程度と短めです。

高校生の矯正治療期間は1～3年が目安ですが、個々の症状や治療方法によって異なります。

まずは矯正歯科のカウンセリングを受けて、最適な治療の計画を立てましょう。

高校生の矯正歯科治療に関するよくある質問

ここまで、高校生が矯正歯科治療を行うメリットや治療方法について解説してきました。

最後に、高校生の矯正歯科治療に関して、よく寄せられる質問をご紹介します。

部活動に影響はある？

部活動に取り組む高校生でも、適切な矯正歯科治療を選べば活動への影響を最小限に抑えられます。

部活動に合った治療法を見つけることが重要です。

たとえば、運動部に所属している高校生がワイヤー矯正をする場合、サッカーやバスケットボールといった激しい動きを伴うスポーツでは、装置が外れたり、口内を傷つけたりするリスクが高まります。

練習や試合中に不快感や痛みを感じると、集中力が欠け、パフォーマンスに影響を及ぼしかねません。

また、吹奏楽部のように楽器演奏を行う部活動では、矯正装置が演奏中に口内で邪魔になり、思うように演奏できないと感じるケースもあります。

特に金管楽器を演奏する際に矯正装置が唇や頬に当たり、音が安定しなくなる可能性があります。

そのような場合には、取り外しが簡単なマウスピース矯正が選ばれることが多いです。

部活動と矯正歯科治療を両立させるためには、事前に矯正歯科医と相談し、活動内容に合った治療方法を選ぶことが重要です。

矯正歯科治療に関する不安を解消し、部活動にも全力で取り組むために、自分に合った治療プランを見つけましょう。

高校生の矯正歯科治療は保険適用になる？

高校生の矯正歯科治療に保険が適用されるケースは非常に限られており、ほとんどの場合、保険適用外の自由診療となります。

特定の疾患や条件を満たした場合に限り、例外的に保険診療が可能です。

具体的には、以下の3種類が保険適用になります。

・厚生労働省が定める疾患が原因で噛み合わせや歯並びに問題が生じたことによる矯正歯科治療
・前歯3本以上が生えてこない「永久歯萌出不全」で埋伏歯開窓術が必要な場合
・顎変形症による外科手術の前後で行われる矯正歯科治療

上記の条件に該当する高校生は少ないため、通常は自由診療による全額負担になる場合が多いです。

自由診療での費用は高額になりますが、医療費控除の対象となる場合もあり、確定申告で控除が受けられる可能性があります。

一般的な矯正歯科治療を考えている場合は保険適用外であることを前提に費用の計画を立て、医療費控除の活用も検討すると良いでしょう。

高校生が自分で費用を払うことはできる？

高校生が自分で歯科矯正の費用を支払うことは可能ですが、工夫と計画が必要です。

分割払いの利用や親のサポートを受けることで、費用の負担が軽減できます。

矯正歯科治療は高額な治療費がかかるため、高校生にとって一括で支払うのは一般的に難しいです。

しかし、矯正歯科によっては独自の分割払いプランを設けているところもあります。

分割払いの利用により、費用を数回に分けて支払えるため、アルバイト収入などで少しずつ負担を軽減しながら矯正歯科治療を進めることが可能です。

また、ローンを利用する際には、未成年者は親の同意が必要となるため、親に契約者となってもらう方法もあります。

この場合、自分で実際の返済を行うことで、実質的な費用の支払いとなります。

高校生でも、分割払いの利用や親のサポートを受けることで、自分で矯正歯科治療の費用を支払うことが可能です。

支払い方法や契約内容については、矯正歯科とよく相談し、最適な支払い方法を計画すると良いでしょう。

矯正歯科治療をすると勉強に集中できない？

矯正歯科治療を受けながらでも、受験勉強への集中は可能です。

治療スケジュールを工夫すれば、勉強への影響を最小限に抑えられます。

矯正歯科治療は定期的な通院が必要ですが、事前に矯正歯科医と相談すれば受験期間中のスケジュールを調整できます。

特に大学受験を控える高校3年生の場合、勉強に集中したいという気持ちから通院が負担になることもあるでしょう。

しかし、多くの矯正歯科では受験生の事情を考慮し、治療の間隔を柔軟に調整してくれます。

事前のスケジュール共有により、最適な通院計画を立てられます。

このように、矯正歯科治療を受けながらでも、勉強に集中できる環境を整えることが可能です。

カウンセリングで治療スケジュールについて相談し、勉強に集中できる環境を整えて矯正歯科治療を受けましょう。

矯正装置を見られるのが恥ずかしい…おすすめの治療法は？

矯正装置が目立たない治療方法を選べば、快適に矯正歯科治療を進められます。

特に、見た目を気にされる方にはワイヤー裏側矯正やマウスピース矯正がおすすめです。

一般的なワイヤー表側矯正は歯の表面に装置を取り付けるため、どうしても目立ちやすいですが、最近では透明なブラケットや白いワイヤーを使った目立ちにくい方法も登場しています。

ワイヤー裏側矯正であれば歯の裏側に装置をつけるため、矯正していることがほとんど分かりません。

透明なマウスピース矯正は、装置がほぼ見えない上に一時的な取り外しが可能で、見た目や日常生活への影響を最小限に抑えられます。

たとえば、人前で話す機会が多い高校生の場合、裏側矯正を選べば笑顔にも自信が持てるだけでなく、発言時に矯正装置を気にする必要がありません。

見た目が気になる高校生でも、ワイヤー裏側矯正やマウスピース矯正といった目立たない治療法を選ぶことで、安心して矯正を進められます。

歯並びの状態によっては適用できないケースもあるため、事前に矯正歯科医とよく相談し、最適な治療方法を見つけましょう。

高校生の矯正歯科治療はメリットが多くおすすめ

高校生からの矯正歯科治療は、決して遅くはありません。

骨の成長がほぼ完了している一方で柔軟性が高く、短期間で効率的に治療が進められる可能性があります。

また、矯正歯科治療によって口内環境が整い、虫歯や歯周病のリスクを軽減できます。

外見にコンプレックスを感じやすい高校生の時期は、歯並びに自信を持つことで積極性や笑顔が増え、人間関係の改善にもつながるでしょう。

ブライフ矯正歯科では、治療中の見た目にもしっかり配慮しています。

特に、セラミックブラケットは歯の色に近く、見た目が自然で変色しにくいため、治療期間中の心配ごとを軽減できます。

さらに、勉強や部活動に集中できるよう、患者様一人ひとりの生活スケジュールに合わせた最適な治療計画を提案可能です。

ブライフ矯正歯科は、静岡駅から徒歩10分の場所にあり、アクセスも良好。

土日の診療にも対応しています。

矯正歯科治療をご検討されている高校生の方や親御さまはぜひご相談ください。