矯正歯科のカウンセリングで聞くべきことは？流れや聞かれることについても紹介

矯正歯科治療を検討する際、最初のステップとなるのがカウンセリングです。

しかし、「何を聞けば良いのか」「どんな流れで進むのか」など、初めての方にとってはわからないことが多いのではないでしょうか。

この記事では、矯正歯科のカウンセリングの流れやカウンセリングで確認すべきポイントについて詳しく解説します。治療を安心して始められるよう、ぜひ参考にしてください。

矯正歯科治療は公的健康保険適用外の自費（自由）診療です。
一般的な治療期間：2年から3年、一般的な通院回数：20回～30回
矯正歯科治療の一般的なリスクと副作用：痛み ・口腔内不潔域の拡大と自浄作用の低下・歯根への影響（歯根の短小、歯の失活、歯肉退縮、歯根露出、失活歯の歯根破折）・顎関節症状・後戻り·加齢による変化・骨癒着

矯正歯科のカウンセリングは治療を始める第一歩

矯正歯科治療を成功させるためには、カウンセリングが重要です。

カウンセリングでは、歯並びの状態や顎の骨格など、専門的な視点から患者さまに適した治療方法の提案や、治療のリスク・メリットについて説明を受けます。

矯正歯科治療を検討している方が不安や疑問を解消し、治療の全体像をしっかりと理解することが目的です。

矯正歯科治療は自由診療であり、治療方法や費用、期間などは個々の状態によって大きく異なります。

そのため、治療を始める前に患者さまと歯科医師がしっかりと意思疎通を図る必要があります。

また、カウンセリングは歯科医師だけが話す場ではありません。

患者さまご自身が疑問や不安を自由に質問できる機会でもあります。

納得のいく治療を受けるためには、事前にしっかりとコミュニケーションをとることが大切です。

カウンセリングを通じて患者さまと歯科医師が共通の目標を持ち、治療計画を立てることで、治療に進む基盤が築かれます。

矯正歯科のカウンセリングの流れ

初めてのカウンセリングでは、何をするのか不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

一般的な矯正歯科のカウンセリングの流れについて5つのステップに分けて紹介します。

①問診票の記入

まずは問診票を記入します。

内容はクリニックによって異なりますが、名前や生年月日などの基本情報に加え、健康状態やアレルギーの有無についての記入するのが一般的です。

また、歯並びの悩みや理想の仕上がりに関する記入欄も設けられていることが多いです。

これらは、歯科医師が最適な治療計画を提案するために重要な情報なので、できるだけ具体的に記入しましょう。

②歯の診察・レントゲン写真の撮影

歯並びや噛み合わせの状態を確認するために歯の診察を行い、必要に応じて追加でレントゲン写真を撮影します。

レントゲン画像は、歯の本数や歯周病の状態、親知らずの有無を確認する必要がある場合に撮影します。

③カウンセリング

カウンセリングでは、問診票の内容やレントゲン写真をもとに歯科医師が患者さまの歯並びやお悩みを詳しく確認します。

そのうえで、矯正歯科治療で期待できる効果やリスクについて説明を受けます。

④治療方針について説明や質問

具体的な治療方法や期間などの詳しい説明が行われます。

このときに、納得したうえで治療を進められるよう、不安な点や疑問があれば積極的に質問しましょう。

⑤料金案内

矯正歯科治療にかかる料金の詳細について説明があります。

もともとの歯並びや治療方法によって料金は異なるため、具体的な見積もりを見ながら、費用に関する疑問や不安についても相談を行います。

矯正歯科のカウンセリングで聞かれること

矯正歯科のカウンセリングでは、患者さまの希望や現在の状況を詳しく確認するため、さまざまな質問をされます。

患者さまにとって最適な治療計画を立てるために欠かせない質問なので、事前に考えを整理しておきましょう。

歯列に関する状況や悩み

カウンセリングでは、患者さまの歯列に関する悩みや困りごとを詳しくヒアリングします。

「噛み合わせが悪い」「すきっ歯が気になる」など、気になる点をできるだけ具体的に伝えると、歯科医師が適切な治療計画を提案しやすくなります。

この場で気になることをしっかり共有しましょう。

治療期間や開始時期

希望の治療期間や開始時期について詳しく確認します。

「結婚式までに治療を終わらせたい」「新生活が始まる前に矯正歯科治療を完了させたい」などの具体的な希望があれば、明確に伝えましょう。

治療計画を立てるうえで重要な情報となるため、遠慮せずに相談することが大切です。

治療方法

希望する治療方法について確認されます。

矯正歯科治療は主にワイヤー矯正とマウスピース矯正に分かれます。

「目立たない治療が良い」「短期間で治療したい」など、希望や理由を具体的に伝えることが重要です。

歯の状態によっては希望通りの治療が難しい場合もあるため、納得のいく方法を選べるように歯科医師としっかり相談します。

予算

矯正歯科の治療費は自由診療となり、費用が高額になる場合があります。

そのため、カウンセリングでは希望の予算について確認されることが多いです。

予算に応じて治療内容を調整可能であり、支払い方法・分割払いの選択肢についても相談できます。

無理なく最後まで治療を続けられるよう、具体的な希望を伝えることが大切です。

矯正歯科のカウンセリングで聞くべきこと

矯正歯科のカウンセリングは、患者さまが治療についてしっかり理解し、納得したうえで始められるようにする大切な機会です。

以下では、カウンセリング時に聞くべき主な内容について詳しく紹介します。

不安や疑問を解消し、安心して治療に臨むための参考にしてください。

自分の歯の状態

矯正歯科のカウンセリングでは、自分の歯の状態を正確に把握することが大切です。

歯並びや噛み合わせの問題を理解すれば、治療の必要性や適切な方法をより具体的にイメージできます。

たとえば、噛み合わせが悪く食事がしづらかったり、歯並びが原因で発音に影響が出たりしている場合、歯科医師はその問題点に対してどのような治療が適切かを説明してくれます。

自分の歯の状態を理解することで、治療計画への納得感が高まり、安心して治療を始められるでしょう。

自分に合う治療方法

矯正歯科のカウンセリングでは、自分に合う治療方法をしっかり確認することが重要です。

矯正歯科治療は主にワイヤー矯正とマウスピース矯正の2種類の治療方法があり、それぞれにメリットやデメリットがあります。

患者さまの希望やライフスタイル、歯並びの状態によって適した治療方法が異なるため、自分に合った選択をするには十分な情報収集が必要です。

たとえば、目立たない治療を希望する場合はマウスピース矯正が適していることがありますが、歯並びの状態によってはワイヤー矯正がより効果的なケースもあります。

カウンセリングでは、歯並びの状況に基づいてどのような方法が可能か、歯科医師から具体的な提案を受けましょう。

自分の希望がクリニックの方針と一致するかを確認することも大切です。

抜歯の必要性

矯正歯科治療において、抜歯が必要かどうかは重要な確認事項です。

抜歯は、歯を並べるスペースを確保するために必要となる場合があります。

しかし、抜歯により治療期間が延びたり、通院回数が増えたりする場合もあり、患者さまにとって心理的な負担が大きくなる可能性もあります。

そのため、抜歯が必要な理由や抜く歯の位置をあらかじめ知っておくことが大切です。

たとえば、歯が前に出ている出っ歯の改善には、抜歯が必要になる場合があります。

抜歯をしないとスペースが不足し、歯並びが改善しても口元が突出してしまう可能性があるためです。

「なぜ抜歯が必要なのか」「抜歯をしない選択肢はあるのか」など、カウンセリングで質問しておきます。

抜歯の理由や方法を理解できれば不安を軽減でき、納得感のある治療計画を立てられます。

治療にかかる費用

矯正歯科のカウンセリングでは、治療にかかる費用の詳しい確認が重要です。

矯正歯科治療の費用には、精密検査料や矯正装置料、保定装置料、調整料などが含まれ、治療方法やクリニックによって総額が大きく異なります。

また、追加料金が発生する可能性があるかどうかも、重要な確認ポイントです。

たとえば、初期費用として精密検査料や矯正装置料をまとめて支払うケースが多いですが、調整料や保定装置料などが治療期間中や終了後に追加で発生する場合があります。

そのため、見積もりに含まれる費用の内訳や追加費用の有無について事前に確認しておくと安心です。

治療費について詳しく聞くことで、費用面の不安を解消し、計画的に治療を進められます。

支払方法

矯正歯科治療の支払方法についても事前に確認しておくと安心です。

治療費は高額になる場合が多く、支払方法は矯正歯科ごとに異なります。

クリニックによっては、一括払いだけでなく、分割払いやデンタルローンなどの選択肢もあるため、自分の生活スタイルや予算に合った方法を選ぶことが大切です。

たとえば、デンタルローンを利用すれば、低金利で分割払いができるため負担を軽減できます。

通院時にその都度支払う形式や月額定額制を採用している場合もあるため、支払スケジュールを事前に確認しておくと良いでしょう。

支払方法をしっかり確認しておくことで、治療を無理なく進める準備ができます。

治療期間

矯正歯科のカウンセリングでは、治療にかかる期間を確認することが重要です。

矯正歯科治療は長期間にわたることが多く、治療期間を事前に把握しておけば、生活や予定の調整がしやすくなります。

また、希望する終了時期がある場合、それに合わせた治療計画を提案してもらうためにも必要な情報です。

たとえば、部分的な矯正歯科治療であれば2〜6か月程度で済む場合もありますが、全体的な矯正歯科治療では2年以上かかるケースもあります。

治療期間は歯の動きや反応によって前後する可能性があるため、歯科医師に自身の歯並びではどのくらいの期間がかかるのかを確認すると安心です。

治療期間を明確に把握することで、治療の計画が立てやすくなり、希望に沿った治療を進めることができます。

通院頻度

矯正歯科治療における通院頻度を確認しておきましょう。

通院頻度は治療方法や進行状況によって異なりますが、スケジュールに影響を与えるため事前に把握しておく必要があります。

特に忙しい方にとっては、無理なく通院できるペースであるかが治療継続のポイントとなります。

たとえば、ワイヤー矯正では1か月に1回程度の調整が一般的ですが、マウスピース矯正の場合は3〜５か月ごとの通院で済む場合が多いです。

ただし、カウンセリング時点では目安として伝えられるため、正式に治療が始まった後、改めて具体的なスケジュールを確認することが重要です。

治療のリスク

矯正歯科治療に伴うリスクについての確認も大切です。

矯正歯科治療には、稀ではあるものの歯根吸収や歯茎の退縮といったリスクが伴う場合があります。

歯の動きに伴い、歯根が短くなる歯根吸収が起こる可能性や装置の影響で歯茎がやせる現象があります。

また、矯正歯科治療中は装置の違和感や痛み、食事の際の不便さなども生じることも少なくありません。

これらのリスクについて事前に説明を受け、どのような対策が取られるのかを確認しておくと安心です。

リスクを事前に把握し、正しく理解することで、不安を軽減できます。

食事の際の注意点

矯正歯科治療中の食事の注意点をカウンセリングで確認しておきましょう。

矯正装置をつけている間は、装置の破損や歯に負担をかけないように、食事の内容や食べ方に気を付ける必要があります。

また、食べ物の選び方次第で歯磨きが難しくなる場合があり、虫歯や歯周病のリスクを防ぐためにも配慮が必要です。

たとえば、ガムやキャラメル、ナッツ類は装置に絡みやすく、トラブルの原因になります。

また、食後は丁寧な歯磨きを行い、装置に食べかすが残らないように注意が必要です。

食事の際の注意点をしっかり理解することで、治療中のトラブルを防ぐことができます。

趣味・スポーツをする際の注意点

矯正歯科治療中に趣味やスポーツをする際の注意点の確認も必要です。

矯正装置を付けている間は、趣味や運動によって装置に影響を及ぼす可能性があります。

特にコンタクトスポーツや吹奏楽器の演奏などは、矯正器具への負担や口内のケガにつながる可能性があるため、事前に対策を知ることが重要です。

たとえば、サッカーやバスケットボールなどの接触が多いスポーツでは、矯正器具が口の内側を傷つける可能性があるため、マウスガードの使用を推奨される場合があります。

趣味やスポーツを安全に続けるためには、治療中の注意点や対策を知っておくと安心です。

矯正歯科のカウンセリングに関するよくある質問

矯正歯科のカウンセリングに関して、初めての方は不安や疑問を抱えていることが多いのではないでしょうか。

以下では、矯正歯科のカウンセリングに関するよくある質問についてお答えします。

カウンセリングは何件行けば良い？

矯正歯科治療のカウンセリング件数に正解はありませんが、2～3件を目安に複数のクリニックを比較すると良いでしょう。

治療方針や料金形態、リスクについて確認し、ご自身が納得できる選択をすることが大切です。

また、カウンセリングではクリニックの雰囲気や歯科医師との相性も確認できるため、じっくり検討する時間を設けましょう。

カウンセリングを受けるだけでも良い？

矯正歯科治療のカウンセリングは、相談だけでも全く問題ありません。

カウンセリングは患者さまが治療について理解し、納得したうえで治療を選択できるように情報を提供する場です。

そのため、「カウンセリングを受けたら契約しなければならない」と思う必要はありません。

安心してカウンセリングを受け、自分のペースで矯正歯科を選択することが大切です。

無料カウンセリングと有料カウンセリングの違いは？

無料カウンセリングでは、矯正歯科の基本的な情報や治療の概要、費用に関する説明が中心となります。

一方、有料カウンセリングでは、患者様ごとの歯並びに応じたより詳細な説明を受けられる点が大きな違いです。

また、有料の場合はドクターとの面談時間が長く確保され、より細かな内容の相談が可能になることも多いです。

どちらが良いかは、患者さまご自身の希望や相談内容によります。

無料カウンセリングが劣るわけではなく必要な情報を得るには十分と言えますが、当院ではしっかりと時間を確保した上で、口腔内スキャナーを用いた治療前後のシミュレーションをご提案しておりますので有料カウンセリングとさせていただいています。

カウンセリング時の持ち物は？

矯正歯科のカウンセリングでは、持ち物が必要ない場合がほとんどです。

ただし、クリニックによっては本人確認のために健康保険証の提示を求められることがあります。

また、過去に矯正歯科治療を受けた経験がある場合は、その際の検査資料や診断結果を持参すると、より具体的な状況を把握してもらいやすくなります。

必要に応じてメモ帳や質問事項をまとめたリストを用意しておくのも良いでしょう。

カウンセリングで矯正歯科治療の疑問を解消しよう

矯正歯科のカウンセリングは、治療についての疑問や不安を解消し、安心して治療を進めるための大切な時間です。

治療方法や費用、期間、リスクなどをしっかりと確認し、自分に合った治療計画を立てましょう。

カウンセリングで納得のいく説明を受けることで、治療に踏み出しやすくなります。

静岡市周辺にお住まいの方で矯正歯科治療を検討中の方は、ぜひブライフ矯正歯科にご相談ください。

専門のスタッフが丁寧にお話を伺い、一人ひとりに最適な治療をご提案いたします。

まずはお気軽にカウンセリングをお申し込みください。